「AIで業務効率化」とよく聞くけれど、結局うちみたいな数名の会社に何ができるんだろう。そう思っている方も多いはずです。
結論から言うと、専任のマーケ担当や情シスがいない会社でも、今日から使える使い方はたくさんあります。
この記事では、数名〜30名規模の会社が実際にどんな場面でAIを使っているか、15の事例を通してお伝えします。
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そもそも何から自動化すればいいのか
いきなり事例を見る前に、ひとつだけ確認しておきたいことがあります。
「時間がかかる」より「気が重い」業務から探す
自動化の優先順位は、作業時間の長さだけでは決まりません。
『このメール返信、後でやろう』『この議事録、また溜まってる』。そんな後回しにしがちな業務ほど、実は自動化の効果が大きいんです。
時間は短くても、毎日やるとなると地味に重い。そういう業務から手を付けるのが、結局一番続きます。
まず業務を書き出してみる
難しく考えず、1週間分の「やったこと」を箇条書きにしてみてください。
- 毎日・毎週、同じパターンで発生する業務
- 定型文や過去の資料を見ながらやっている業務
- 「誰でもできるけど、誰かがやらないと止まる」業務
この3つに当たるものがあれば、それがAI活用の候補です。ここから15の事例を、場面ごとに見ていきましょう。
問い合わせ・接客対応での活用事例
一番取り組みやすいのが、お客様からの問い合わせ対応です。
事例1:チャットボットでの一次対応
「営業時間は?」「料金は?」といった同じ質問が何度も来る会社では、AIチャットボットをサイトに置くだけで一次対応が減ります。
よくある質問とその答えをAIに渡しておけば、夜間や休日でも最初の返事を返してくれます。複雑な相談だけ、担当者にメールで通知するという流れが一般的です。
事例2:メール返信の下書き作成
問い合わせメールの文面をAIに読ませて、返信の下書きを作らせている会社もあります。
『毎回同じような文章を一から書くのが地味にしんどい』という方も多いはずです。下書きさえあれば、確認して送るだけで済みます。
事例3:電話対応の要約・共有
電話を録音・文字起こしして、AIに要約させてから社内に共有する使い方も増えています。
「言った言わない」のすれ違いが減るだけでなく、担当者が不在でも内容が分かる状態を作れます。
議事録・社内文書づくりでの活用事例
地味だけど確実に時間を食うのが、社内の文書作成です。
事例4:会議議事録の作成
会議の録音データをAIに渡すと、発言の要点と決定事項をまとめてくれます。
議事録担当がいない数名規模の会社では「結局誰も議事録を書かない」ということが起きがちですよね。AIに下書きだけでも作らせておくと、後から見返せる記録が残ります。
事例5:社内マニュアル・規程文書の作成
業務の手順をAIに口頭で説明し、それをマニュアルの形に整えてもらう、という使い方もあります。
ゼロから文書を作るのは腰が重いものですが、話した内容を文章にしてもらうだけなら、ハードルはかなり下がります。
営業・見積もり業務での活用事例
営業活動の下準備も、AIが得意な分野のひとつです。
事例6:見積書・提案書の下書き作成
過去の見積書や提案書をAIに参照させて、新しい案件向けの下書きを作る会社があります。
「この案件、前にも似たようなのがあったな」という時ほど、ゼロから作るのは無駄が多いんです。過去資料をもとに骨格だけ作らせて、数字と条件だけ手で直す進め方が実用的です。
事例7:顧客リストの整理・優先順位付け
名刺交換や問い合わせで溜まった顧客リストを、AIに業種や反応の温度感で分類させている事例もあります。
営業担当が1〜2名の会社では、全件に同じ熱量で連絡するのは現実的ではありません。優先順位をAIに整理してもらい、見込みの高い相手から当たる、という使い方です。
事例8:競合・市場のかんたんリサーチ
新しいサービスを考える前に、競合の料金やサービス内容をAIに調べてもらって一覧化する、という事例もあります。
ただ、AIの答えには古い情報や間違いが混ざることもあります。重要な数字は必ず元のサイトで確認してから使うようにしてください。
当社でも、似た課題に取り組んだことがあります。
当社の事例(受託先(BtoB))
課題:週次の定例資料・着地見込みを毎週手作業で作っている
やったこと:媒体ごとのデータを自動で集め、週次の実績・着地見込み・定例資料を自動作成
結果:定例資料の作成を自動化。担当者は数字の読み解きと打ち手の検討に集中
経理・バックオフィスでの活用事例
経理や総務は、数名の会社だと代表自身が兼任していることも多いですよね。
事例9:請求書・経費精算の一次チェック
受け取った請求書のPDFをAIに読ませて、金額や項目の抜け漏れを一次チェックさせている会社があります。
最終確認は人の目で行うとしても、「怪しい箇所だけ先に教えてもらえる」のは地味に助かるはずです。
事例10:勤怠・シフトに関する社内問い合わせ対応
「今月の休み、何日残ってる?」といった社内からの質問に、AIが社内規程を参照して答える仕組みを作っている会社もあります。
総務担当が毎回同じ説明を繰り返す手間が減り、聞く側もすぐ答えが分かります。
採用・人事での活用事例
採用活動は、数名の会社ほど手が回りにくい業務です。
事例11:応募者対応・面接日程調整
応募者へのお礼メールや、面接の日程調整の文面をAIに作らせている事例があります。
「早く返事をしないと、他の会社に決まってしまう」というのが採用のつらいところです。返信のスピードが上がるだけで、応募者の印象はかなり変わります。
事例12:求人原稿・会社説明文の作成
求人媒体に出す原稿や、会社説明文の下書きをAIに作らせている会社もあります。
自社の魅力を言葉にするのは、意外と難しい作業ですよね。社内で話している内容をAIに渡して文章化してもらうと、取っ掛かりができます。
マーケティング・広告運用での活用事例
広告や発信の現場でも、AIの使い道は広がっています。
事例13:SNS投稿文・広告文の下書き作成
商品やサービスの特徴を伝えると、SNS投稿の文面や広告の見出し案をいくつも出してくれます。
「今日は何を投稿しよう」と毎回悩んでいた方には、たたき台があるだけでも気持ちが軽くなるはずです。
事例14:広告レポートのまとめ作成
広告媒体の管理画面から出てきた数字を、AIに文章の形でまとめさせている事例もあります。
数字だけの表を見るより、「クリック数が伸びた一方で成約率は下がった」というように文章で状況を示してもらえると、社内共有がしやすくなります。
事例15:バナー・簡単な画像素材の下書き作成
SNSやチラシに使う簡単な画像の下書きを、AIの画像生成で作っている会社もあります。
デザイナーに毎回頼むほどではない、ちょっとした画像が欲しい時に重宝する使い方です。最終的な仕上げは人の目で確認するようにしましょう。
自動化を始める時に気をつけたいこと
便利だからこそ、最初に押さえておきたい注意点もあります。
個人情報・機密情報の入力には注意する
顧客の個人情報や、取引先との契約内容をそのままAIに入力するのは避けてください。
使っているAIサービスの利用規約で、入力したデータがどう扱われるかを確認してから使うのが安全です。社内で「ここまでは入力してOK」というルールを一つ決めておくだけでも、事故を減らせます。
最初から完璧を目指さない
AIが作った文章や要約は、そのまま使うのではなく、必ず人が目を通してから送るようにしてください。
『間違いが混ざったらどうしよう』と心配になるかもしれませんが、最初から100点を目指さなくて大丈夫です。まずは下書きとして使い、慣れてきたら任せる範囲を広げていく、という進め方がうまくいきやすいです。
| 業務カテゴリ | 代表的な使い方 | 取り組みやすさの目安 |
|---|---|---|
| 問い合わせ対応 | チャットボット・メール返信の下書き | 低い(すぐ始めやすい) |
| 社内文書 | 議事録・マニュアルの下書き | 低い |
| 営業・見積もり | 見積書・リスト整理 | 中くらい |
| 経理・バックオフィス | 請求書チェック・社内問い合わせ対応 | 中くらい |
| 採用・広告運用 | 原稿作成・レポートまとめ | 中くらい(確認体制が必要) |
まとめ
数名〜30名規模の会社でも、問い合わせ対応から経理、採用、広告運用まで、AIを使える場面は想像以上に多くあります。
大事なのは、いきなり全部を自動化しようとしないことです。まずは「気が重い業務」をひとつ選んで、下書きだけAIに任せてみてください。
社内に専任の担当者がいない会社ほど、こうした小さな一歩が効いてきます。当社では、Web広告の運用代行(手数料10%・月額最低5万円・税別)に加えて、こうしたAI活用の導入支援(1業務10万円〜、顧問は月5万円〜・税別)も行っています。どこから手を付ければいいか迷ったら、一度整理するところからでも構いません。

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