社員数十名のSaaS企業で、マーケティングも兼任しているという方も多いはずです。
「オウンドメディアを始めたけれど、検索順位がぜんぜん上がらない」という相談はよくいただきます。
結論から言うと、SaaSのSEOは即効性がない代わりに、やることを絞れば小さな会社でも十分戦えます。
この記事では、SaaS企業が検索で上位に出るための具体的な進め方と、広告との併用の考え方をお伝えします。
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SaaSのSEOが難しいと言われる理由
無形サービスだから検索されにくい
SaaSは形のある商品ではないので、何と検索すれば自社に辿り着くのか、ユーザー自身もイメージしづらいんです。
「勤怠管理」「請求書発行」のような業務名は検索されても、自社サービスの名前はまだ誰も検索していませんよね。
だからこそ、サービス名ではなく「業務上の困りごと」を起点にキーワードを考える必要があります。
検索意図が「比較検討」のフェーズに集中する
SaaSを探す人の多くは、すでに課題に気づいていて、あとは「どれを選ぶか」を考えている段階です。
『とりあえず導入してみよう』と思う人は少なく、比較や乗り換えの情報を求めている方がほとんどなんです。
ここを外して自社の機能紹介ばかり書いても、検索からはなかなか読まれません。
成果が出るまで時間がかかる
SEOは記事を書いたその週に順位が上がるものではなく、早くても数ヶ月単位の勝負になります。
代表の方が兼任でやっていると、「効果が見えないからやめよう」と途中で止めてしまうことも。
続けられる仕組みにしておくことが、実は一番大事なポイントだったりします。
SaaS企業がSEOで狙うべきキーワードの考え方
機能名・課題名のキーワードを拾う
自社サービスが解決している「業務の困りごと」を、そのまま検索語にしてみてください。
例えば経費精算SaaSなら「経費精算 効率化」「経費精算 クラウド化」といった語です。
サービス名での検索は、知名度が上がってから後からついてくるものだと考えておきましょう。
比較・乗り換え系キーワードを拾う
「〇〇(他社サービス) 比較」「〇〇 乗り換え」「〇〇 代替」といった語は、SaaSならではの検索意図が強く出る領域です。
すでに他社を使っていて不満がある人がたどり着くので、課題が具体的な分だけ商談につながりやすいんです。
ただ、他社の名称を使う記事は景品表示法や商標の観点で表現に注意が必要です。後ほど触れます。
導入事例・使い方系キーワードを拾う
「〇〇 導入事例」「〇〇 使い方」「〇〇 できること」は、導入直前の人が検索する語です。
実際にどう業務が変わるかが分かる記事は、資料請求や問い合わせへの橋渡しになります。
この層のキーワードは検索数が少なくても、成約に近いので優先度を上げておきたいところです。
検索で上位に出るためにまずやること
1記事1テーマ、1検索意図に絞る
1本の記事に機能紹介も比較も導入事例も詰め込むと、結局どの検索語にも中途半端に見えてしまいます。
「比較検討している人向け」「導入直前の人向け」のように、読者の状態ごとに記事を分けておきましょう。
1記事1テーマにするだけで、見出しの作りやすさもぐっと変わってきます。
タイトルと見出しに検索語を自然に入れる
タイトルの前半に、狙っている検索語をそのまま入れるのが基本です。
見出し(h2・h3)にも同じ言葉を繰り返すことで、何について書いてある記事かが伝わりやすくなります。
ただ、不自然に詰め込みすぎると読みにくくなるので、あくまで自然な日本語を優先してください。
導入事例とFAQを厚くする
SaaSの記事は機能説明だけだと薄く見えがちです。実際にどう使われているかの事例とFAQを足すと厚みが出ます。
FAQは実際に営業や問い合わせで聞かれた質問をそのまま使うのが近道です。想像で作らなくていいんです。
SaaS特有のコンテンツの作り方
機能紹介ページと比較記事は分けて作る
機能紹介ページは「この機能で何ができるか」を淡々と伝える場所です。説得や煽りは不要です。
一方の比較記事は、読者が『結局どれがいいの』と迷っている前提で、判断材料を並べる場所になります。
この2つを同じページでやろうとすると、どちらも中途半端な仕上がりになりやすいので気をつけてください。
導入事例は数字より「変化」を書く
「作業時間が〇時間減った」という数字は、あくまで一般に知られている目安として書く分には問題ありません。
ただ、それより読者が知りたいのは「導入前はどう困っていて、何が変わったか」という具体的な流れです。
例えば「毎月末に経理担当者が3日間、紙の申請書を手入力していた」という場面があったとします。
そこから「申請がスマホで完結するようになった」という変化を書くほうが、読者には刺さります。
当社でも、似た課題に取り組んだことがあります。
当社の事例(受託先(BtoB))
課題:広告の成果が頭打ち
やったこと:LPを改修し、改修前後を統計的に検証
結果:主力キャンペーンのCVRが約4.2%→約9%に(統計的に有意)。CPAはほぼ半減
内部対策・サイト構造で気をつけること
カテゴリとタグを整理してクロールされやすくする
記事が増えてくると、カテゴリが曖昧なまま量産されているサイトをよく見かけます。
「機能紹介」「比較」「導入事例」「業界別ガイド」のように、読者の目的でカテゴリを分けておきましょう。
記事同士を内部リンクでつなぐことも、検索エンジンにサイト全体を理解してもらうために効果があります。
表示速度とモバイル対応は後回しにしない
専任のエンジニアがいない会社だと、表示速度の改善はどうしても後回しになりがちですよね。
ただ、表示が遅いページは検索順位でも読者の離脱でも不利に働きます。
画像の圧縮や不要なプラグインの削除といった、すぐできるところから手をつけておくのがおすすめです。
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AIで広告運用の作業時間を減らし、その分を手数料に還元します。一般的な相場は広告費の20%前後ですが、当社は10%・最低5万円から承ります。
SEOの効果が出るまでの期間と広告の併用
SEOは早くて3ヶ月、半年〜1年が目安
一般的に言われる目安として、新しい記事が検索結果に出始めるまで数週間〜数ヶ月、安定した順位になるまで半年〜1年ほどかかります。
これはあくまで一般的な目安で、競合の強さやサイトの立ち上げ時期によって前後します。
この期間を知らずに始めると、「思ったより時間がかかる」と感じてしまうはずです。
立ち上げ期・閑散期は検索広告で穴を埋める
SEOの記事が育つまでの間、リード(見込み顧客)の入り口がないという状態は避けたいですよね。
この期間は検索広告(リスティング広告)を併用して、問い合わせの流入を確保しておくのが現実的です。
記事が育ってきたら広告費を調整する、という進め方であれば無理なく両立できます。
| フェーズ | やることの例 | 目安期間 |
|---|---|---|
| 立ち上げ期 | キーワード選定・記事の設計・広告での流入確保 | 1〜2ヶ月 |
| 記事公開期 | 機能紹介・比較・導入事例の記事を順に公開 | 3〜6ヶ月 |
| 育成期 | 内部リンク整理・リライト・表示速度改善 | 半年〜1年 |
| 安定期 | 広告費を抑えつつ記事経由のリードを拡大 | 1年以降 |
業界特有の注意点(SaaSの表現規制)
景品表示法・比較表現の注意
他社サービスとの比較記事を書くときは、優良誤認(実際より良く見せる表現)にならないよう気をつける必要があります。
「業界No.1」「必ず解決できます」のような断定的な表現は避け、根拠のある情報だけを載せるようにしましょう。
他社の料金やスペックを書く場合は、公開情報を正しく引用し、変更がある前提で「最新は公式サイトで確認」と添えておくと安心です。
導入実績・効果の表現の注意
「導入社数No.1」「満足度98%」といった数字を使う場合は、調査の出典と条件を明示できるものだけにしてください。
出典が怪しい数字や、自社で作った調査を大きく見せる表現は、景品表示法違反のリスクがあります。
数字に自信がない場合は、無理に数字を作らず「多くのお客様から」のような表現にとどめておくのが安全です。
まとめ
SaaSのSEOは、サービス名ではなく「業務の困りごと」から検索語を考えることが出発点です。
比較・導入事例・FAQを厚くし、効果が出るまでの半年〜1年は検索広告で入り口を確保しておきましょう。
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