保育園を運営していると、「去年より見学の申し込みが少ない」「近くに新しい園ができて、入園希望者が分かれている」と感じる場面が増えているかもしれません。
結論から言うと、今の保育園集客は、見学会や口コミといったこれまでの方法と、ホームページやSNSなどのWebでの情報発信を両方きちんと手がけることが欠かせません。
この記事では、専任のマーケティング担当がいない保育園でも、何から手をつければいいかが分かるように、優先順位をつけて具体的な進め方を解説します。
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保育園に「集客」が必要になっている理由
少子化でも「選ばれる園」と「選ばれない園」が分かれている
子どもの数自体は減っています。ただ、だからといって園選びが簡単になったわけではないんです。
保護者は複数の園を見学して比較してから決めることが、もう当たり前になっていますよね。
『うちは定員いっぱいだから大丈夫』と思っていた園もあるかもしれません。ただ、年によって希望者数は大きく変わるものです。
保護者はどこで情報を集めているか
保護者が園を探す時、まず手にするのはスマートフォンです。
園名やエリア名で検索して、ホームページやSNS、地域の口コミサイトを見比べています。
実は、見学予約の前にホームページを見ていない保護者は、ほとんどいません。『雰囲気が分かりにくい』と感じた時点で、候補から外れてしまうこともあるんです。
保育園の集客は何から始めればいいか
まず自園の状況を整理する
集客というと、広告やSNSをすぐ思い浮かべる方も多いはずです。
ただ、その前に次のような点を自分の園で確認しておきましょう。
- どのクラス・年齢で空きが出そうか
- 通える範囲(徒歩・自転車・車)はどこまでか
- 近隣に新しくできた園や、よく比較される園はあるか
0〜2歳児クラスと3歳以上のクラスでは、保護者の探し方も決め手も変わってきます。
オフラインとWebの役割を分けて考える
見学会やチラシは、「近くに住んでいて、今まさに探している人」に強い手段です。
一方でホームページやSNSは、まだ候補を絞っていない保護者にも長く見てもらえます。
どちらか一方だけで十分ということはなく、役割分担として両方を使うのが今の基本的な考え方です。
| 施策 | コストの目安 | 効果が出るまで | 向いている園 |
|---|---|---|---|
| 見学会・説明会 | ほぼ0円〜数万円 | 比較的早い | 近隣に候補者が多い園 |
| チラシ・ポスティング | 数万円〜(配布範囲で変動) | 1〜2ヶ月程度 | 住宅街に囲まれた園 |
| ホームページ | 初期数万円〜・月数千円〜 | 中長期 | すべての園 |
| SNS(Instagram等) | 基本0円(運用の手間はかかる) | 中長期 | 日々の様子を見せたい園 |
| 検索広告 | 月数万円〜(目安・変動あり) | 比較的短期間 | 急に空きが出た園 |
※費用は一般的な目安です。地域や時期、媒体によって変わりますので、実際の見積もりで確認してください。
オフラインでできる集客施策
見学会・説明会を「選ばれる場」にする
見学会は、園の雰囲気を直接伝えられる、一番強い機会です。
ただ、平日の日中だけの開催だと、働いている保護者は参加しにくいですよね。
見学時に「延長保育は何時までですか」と聞かれて、即答できなかった園もあります。「あとで確認します」で終わらせず、その場で資料を渡せると信頼感が違います。
土曜開催や個別見学の受け入れを増やすだけで、申し込みが変わる園も少なくありません。
地域とのつながりを活かす
子育て支援センターや地域の子育てサロンとの接点も、紹介につながりやすい経路です。
「この地域で頑張っている園なんだな」と知ってもらえることが、口コミの土台になります。
近隣の小児科や児童館にチラシを置かせてもらうのも、手間が小さく始めやすい方法です。
チラシ・ポスティングは配る範囲を絞る
チラシは、園から半径1〜2km程度、通える範囲に絞って配るのが基本です。
広く配りすぎると、通えない家庭にも届いてしまい、反応が薄くなってしまいます。
ポスティング業者に頼む場合も、配布範囲と時期(入園シーズン前)を具体的に指定しておきましょう。
Webでできる集客施策
ホームページで最低限伝えるべきこと
保育方針だけが書かれていて、1日の過ごし方や給食の様子が分からない園は少なくありません。
『保育方針さえ書いておけば十分』と感じる方もいるはずです。ただ、保護者が知りたいのは方針より、わが子がどう過ごすかなんです。
1日のスケジュール、持ち物、延長保育の有無、見学の申し込み方法は、必ず分かりやすい場所に置いておきましょう。
InstagramなどSNSの使い方
日々の様子を写真で発信できるSNSは、保育園の集客で効果を感じやすい手段です。
『毎日更新するのは大変そう』と思うかもしれません。ただ、週2〜3回のペースでも十分見てもらえます。
園児の顔や個人情報が特定されないよう、写真の使い方は園のルールとして決めておくことが欠かせません。
Googleビジネスプロフィールを整えておく
園名で検索した時に地図とともに表示される情報で、まだ登録していない園も意外とあります。
営業時間や電話番号を載せ、外観の写真も添えておくだけで、見学の電話が増えることもあります。
当社でも、似た課題に取り組んだことがあります。
当社の事例(受託先(BtoB))
課題:問い合わせ数は取れるが、商談につながらない
やったこと:商談化した問い合わせだけを広告に戻すオフラインCVを設計
結果:広告の学習を『商談化』に寄せる計測へ移行
Web広告を使う場合の考え方
検索広告が向いているケース
「○○市 保育園」などで検索している人に向けて広告を出せるのが、検索広告の強みです。
ちょうど転居や職場復帰のタイミングで探している保護者に届きやすいんです。
空き枠が出た時期だけ、短期間で予算をかけるという使い方もできます。
予算感とよくある失敗
保育園の検索広告は、1クリックあたり数百円程度が目安です(地域や時期で変わります)。
『広告を出せばすぐ増えるはず』と考えてしまいがちです。ただ、受け皿のホームページが整っていないと、効果が出にくいんです。
せっかくのクリックが、情報不足のページで離脱されてしまうのはもったいないですよね。
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AIで広告運用の作業時間を減らし、その分を手数料に還元します。一般的な相場は広告費の20%前後ですが、当社は10%・最低5万円から承ります。
保育園特有の、広告・表現で気をつけたいこと
景品表示法と個人情報保護の視点
「必ず入園できます」「待機児童ゼロの地域で一番人気」のような言い切り表現は、避けておきたいところです。
断定的な表現は、景品表示法の観点で後から問題になることがあります。
園児や保護者の写真を使う時は、必ず事前に同意を取り、個人情報の取り扱いを明確にしておきましょう。
保護者の声・写真を使う時の注意
わが子が楽しそうに通っている様子を見てもらいたい、と考える園は多いはずです。
ただ、保護者の声を載せる場合は、誰のコメントか特定されない形にするなど配慮が必要です。
入園前に、ホームページやSNSでの写真掲載について同意書を取っておくと、後々安心です。
集客の効果を続けるための仕組み
問い合わせへの対応スピード
見学の申し込みへの返信が翌日以降になると、他の園に決められてしまうこともあります。
『返信は翌日でも大丈夫だろう』と思うかもしれません。ただ、保護者はその日のうちに他の園へ決めてしまうこともあるんです。
「兄弟で同じ園に通わせたいのですが、空きはありますか」という電話に、その日のうちに「来月から1名ご案内できます」と答えられた園は、申し込みが決まりやすくなります。
電話だけでなく、LINEやメールでも受け付けられるようにしておくと、取りこぼしが減ります。
定期的に振り返る習慣を作る
毎月、見学の申し込み数や「どこで園を知ったか」を聞いて記録しておくと、傾向が見えてきます。
『今年はチラシからの申し込みが多かった』と分かれば、来年の配り方も決めやすくなりますよね。
最初から完璧な集客計画を作るより、少しずつ見直していく方が無理なく続けられます。
まとめ
保育園の集客は、見学会やチラシといった地域に根ざした活動と、ホームページやSNSでの発信を組み合わせることが基本です。
まずは自園の空き状況とターゲットを整理し、オフラインとWebの役割分担を決めるところから始めてみてください。
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