リスティング広告を数ヶ月回しているけれど、クリックは増えているのに申込みにつながらない。管理画面を開いても、どの数字から手を付ければいいのか分からない。そんな状態の方も多いはずです。
結論から言うと、リスティング広告の改善は「思いつきで触る」のではなく、見る順番を決めておくだけでかなり精度が上がります。
この記事では、担当者が1人しかいない会社でも今日から確認できる10項目を、チェックする順番どおりに紹介します。
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「広告費を使っているのに成果が伸びない」なら、まずここから
何を直すかより、どこを見るかを先に決める
管理画面を開くと、入札額・広告文・キーワード・予算・地域と、触れる項目がたくさん出てきますよね。
ここで全部を同時にいじってしまうと、何が効いたのか後から分からなくなってしまうんです。
結論から言うと、改善は「見る順番」を決めて、ひとつずつ確認してから手を入れるのが遠回りに見えて一番早い方法です。
今回のチェックリストの考え方
このあと紹介する10項目は、①お金の使われ方が正しいか、②広告文とページが噛み合っているか、③入札や配信設定にムダがないか、という3つの塊に分かれています。
まず①から見ていくのがポイントです。ここがズレていると、広告文やLPをいくら直しても成果が変わらないことも。
『どこから見ればいいか分からない』という方は、次の章の検索語句レポートから始めてみてください。
| 塊 | 見る項目(目安) | かかる時間の目安 |
|---|---|---|
| ①お金の使われ方 | 検索語句・一致度・除外キーワード | 20〜30分 |
| ②広告文とLP | 広告文の訴求・リンク先の内容 | 20〜30分 |
| ③配信設定 | 入札戦略・予算・デバイス・時間帯・地域 | 15〜20分 |
チェック①:検索語句レポートで”ズレ”を見つける
どんな言葉で表示され、クリックされているか
検索語句レポートは、ユーザーが実際に検索した言葉がそのまま並ぶ画面です。ここを見ないまま広告を回しているケースは、実は少なくありません。
例えばこんな場面があります。「法人向け清掃サービス」で広告を出しているのに、検索語句を見ると「清掃員 バイト」や「清掃用品 通販」が混ざっていた、というケースです。
こうした語句はクリックされても成約につながりにくいので、広告費を静かに削っている原因になります。
除外キーワードは”広告主が指定したもの”だけに絞る
ズレた検索語句を見つけたら、除外キーワードに追加します。ただ、ここで気をつけたいことがあります。
「どうせ関係ないだろう」という先回りの除外を増やしすぎると、本来拾えていたはずの申込みまで一緒に消してしまうんです。
除外は、実際のレポートで無駄クリックが確認できたものと、取扱い商品・サービスに関わる商標・指定ワードだけに絞っておきましょう。これだけで広告費の使われ方がかなり変わります。
チェック②:広告グループとキーワードの一致度を見る
キーワードの一致方法が意図とズレていないか
キーワードには完全一致・フレーズ一致・部分一致(現在の呼び方ではインテントマッチ)という3つの設定方法があります。
ここが広すぎると関係ない検索にまで表示され、狭すぎると表示回数そのものが伸びません。
『設定したまま触っていなかった』という方も多いはずです。検索語句レポートと合わせて見ることで、広すぎるか狭すぎるかが見えてきます。
1つの広告グループに意図の違うキーワードを混ぜない
「資料請求したい人」と「料金を比べたい人」が同じ広告グループに混在していると、広告文がどちらにも中途半端に刺さる状態になりがちです。
実は、検索の意図が近い言葉だけでグループを分けるだけで、広告文の精度も入札の最適化も進みやすくなります。
まずは今ある広告グループの中身を眺めて、意図が違う言葉が混ざっていないか確認してみてください。
チェック③:広告文とランディングページの訴求が揺れていないか
広告文で約束したことがページに書いてあるか
広告文で「初回相談無料」と書いているのに、リンク先のページにその一文がどこにも見当たらない、ということがあります。
クリックした人からすると「あれ、話が違う」と感じてしまい、そのまま離脱してしまうんです。
見出し・説明文は複数パターンを試す
1つの広告グループに広告文を1本しか入れていない場合、比較する相手がいないため「本当にこの文言が良いのか」を判断できません。
結論から言うと、見出し・説明文は複数パターンを入れて、表示結果の差を見ながら調整していくのが基本です。
「どの文言が強いか分からない」という時も、複数パターンを並べて配信すれば、実際の反応で答えが出てきます。
当社でも、似た課題に取り組んだことがあります。
当社の事例(受託先(来店・訪問型サービス))
課題:エリア別に新しいアカウントを立ち上げたい
やったこと:32キャンペーン・約4,900キーワードを設計し、既存アカウントの63キャンペーン分の配信エリアと照合
結果:既存設定との差分ゼロを確認したうえで新アカウントを構築(入稿はすべて一時停止→合意後に配信)
チェック④:入札戦略と予算配分を見直す
入札戦略が今の目的と合っているか
手動で入札額を決める方式と、目標の成果に応じて自動で調整する方式があります。どちらが正解ということではなく、今の配信データの量に合っているかがポイントです。
データがまだ少ない立ち上げ期に自動調整の戦略を入れてしまうと、学習が安定せず入札がブレることも。
ここが変わっていないか、まず現状の設定を確認しておきましょう。
予算が偏って配分されていないか
複数のキャンペーンを運用している場合、気づかないうちに予算が1つのキャンペーンに集中してしまっていることがあります。
『どのキャンペーンにどれだけ使っているか把握していない』というケースも、実はよくあるんです。
キャンペーンごとの消化額と成果の数を並べて見比べるだけで、見直すべき優先順位が見えてきます。
チェック⑤:デバイス・時間帯・地域のデータで見えること
デバイス別の成果に差がないか
スマートフォンとパソコンでは、同じ広告文・同じページでも成果の出方が変わることがあります。
例えばこんな場面です。パソコンでは申込みが多いのに、スマートフォンではクリックだけが多く成約が少ない。この場合、スマートフォン表示時のページの見え方に原因があることも考えられます。
デバイス別のレポートを分けて見るだけで、改善すべき場所がはっきりします。
時間帯・地域にも商圏の事情が出る
業種によっては、営業時間外にクリックが集まっても対応できず、そのまま機会を逃してしまうことがあります。
また、対応できる地域の外から申込みが来てしまうケースも。地域を絞って配信しているつもりでも、実際のデータを見ると意外な地域からのアクセスが混ざっていることがあります。
時間帯・地域ともに、思い込みではなく実績データで確認しておきたいところです。
改善を一度にやりすぎない進め方
1回の変更は1〜2項目に絞る
ここまでの10項目を一気に全部直してしまうと、成果が変わった時にどれが効いたのか分からなくなります。
結論から言うと、1回の見直しでは1〜2項目に絞って変更し、数日から1〜2週間はデータを見る期間を取るのがおすすめです。
「早く結果を出したい」という気持ちは分かります。ただ、一度に変えすぎると、次の改善の判断材料がなくなってしまうんです。
チェックは月1回のペースで十分
専任の担当者がいない会社では、毎日チェックするのは現実的ではありませんよね。
この10項目は、月に1回のペースで見返すだけでも、ズレの早期発見につながります。
カレンダーに「広告チェックの日」を決めておくと、後回しにならずに済みます。
まとめ
リスティング広告の改善は、検索語句・一致度・広告文とLP・入札や予算・デバイスや地域という順番で見ていくと、無理なく原因にたどり着けます。
一度に全部を直さず、1〜2項目ずつ変えて結果を確かめていく進め方が、結局は一番早い改善につながります。
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