「広告費は少ないけれど、そろそろ集客のためにリスティング広告を試してみたい」。そんな状況の方は多いはずです。でも、ネットで調べると「少額だと効果が出ない」という声も目にして、踏み出せずにいませんか。
結論から言うと、月10万円以下の予算でもリスティング広告は十分に成果を出せます。ただし、予算が少ない分だけ、KWの選び方や設定の仕方を工夫する必要があるんです。
この記事では、少額予算でGoogle広告を始める時の具体的な進め方と、個人事業主・兼任担当の方がやってしまいがちな失敗を解説します。
検索広告3媒体をまとめて運用|リスティング広告の運用代行、手数料10%
リスティング広告は少額でも始められる?まず知っておきたいこと
「予算が少ないと意味がない」と言われる理由
「リスティング広告は少額だと意味がない」という話、聞いたことがある方も多いと思います。これは半分正解で、半分は誤解なんです。
意味がなくなるのは、予算の規模に合わないKWを選んでしまった時です。例えば「転職」「保険」のような競合が多い1語のビッグワードに、1日2,000円の予算で挑んでも、1日1クリックも入らないか、入ってもすぐに予算が尽きてしまいます。
つまり、予算そのものが少ないから失敗するわけではなく、予算とKWの規模が合っていないから失敗するんです。ここを取り違えると、本当はうまくいくはずの少額運用も「やっぱり無理だった」で終わってしまいます。
実際はどうか。少額でも成果が出る条件
少額予算で成果を出している事業者の多くは、競合が少なく、検索している人の意図がはっきりしているKWを使っています。例えば「○○市 水回り修理」のように、エリアとサービスを組み合わせたKWですね。
こういうKWはクリック単価(CPC)が比較的安く、検索している人も「今すぐ頼みたい」という温度感が高いことが多いんです。少額予算でも、1日数件のクリックで1件の問い合わせにつながることも珍しくありません。
実は、月10万円の予算でも「狙うKWを絞る」「LPを整える」の2点だけでも、問い合わせが取れるようになるケースはよくあります。予算の大小よりも、設計の精度の方が大事なんです。
月10万円以下の予算で何ができるか
日予算に直すとどれくらいか
月10万円という金額は、1日あたりに直すと3,000円台になります。クリック単価が100円〜300円程度のKWであれば、1日10〜30クリックほど獲得できる計算です。
この数字だけ見ると心もとなく感じるかもしれませんが、問い合わせ率(クリックからの問い合わせ発生率)が3〜5%あれば、1日1件前後、月で見れば20〜30件の問い合わせにつながる可能性があります。業種や単価によって幅はあるので、あくまで目安として考えてください。
ここで大事なのは、予算を1つのKWに集中させることです。あれもこれもと欲張ってKWを広げると、1KWあたりの配信量が薄くなり、データが貯まらず改善もできなくなってしまいます。
予算配分の目安表
月の予算帯ごとに、どんな運用がやりやすいかを目安としてまとめました。あくまで一般的な目安なので、業種やCPCによって変わります。
| 月予算の目安 | 日予算の目安 | 向いている運用 |
|---|---|---|
| 3万円〜5万円 | 約1,000円〜1,700円 | KW1本・エリア限定・まずはテスト出稿 |
| 5万円〜10万円 | 約1,700円〜3,300円 | KW2〜3本・中心エリア+隣接エリア |
| 10万円〜20万円 | 約3,300円〜6,700円 | KWの幅を広げる・曜日や時間帯の調整 |
この表のとおり、予算が少ないうちはKWを絞ることが前提になります。「予算が少ないからたくさんのKWでカバーしよう」という発想は、実は逆効果になりやすいので気をつけてください。
Google広告で少額から始める時の設定の仕方
キャンペーンタイプの選び方
少額予算で始める時は、まず検索キャンペーンだけに絞ることをおすすめします。ディスプレイ広告やデマンドジェネレーションは、画像や動画のクリエイティブ制作に手間がかかるうえ、予算が分散してしまうからです。
検索キャンペーンは「今まさに探している人」に表示されるので、少額予算でも的を絞って当てやすいんです。まずは検索だけで様子を見て、予算が増えてきたら他のキャンペーンタイプを検討する、という順番が無難です。
キーワードとマッチタイプ
KWは「サービス名+地域名」「サービス名+悩み」のように、具体的な組み合わせから始めます。マッチタイプは、まずは広めに拾える設定にしておき、配信後の検索語句レポートを見ながら絞り込んでいく進め方が基本です。
『最初から細かく設定しないと無駄クリックが増えるのでは』と思う方もいるでしょう。ただ、少額予算のうちはクリック数自体が少ないので、無駄クリックで大きな損失が出ることはそう多くありません。まずはデータを集めることを優先しましょう。
入札戦略
少額予算の間は、クリック数を最大化する設定か、個別のクリック単価を手動で管理できる設定を選ぶケースが多いです。コンバージョン数を最大化する自動入札は、学習に必要なデータ量(コンバージョン数)がある程度貯まってから効果を発揮するので、少額×低コンバージョン数の段階では安定しにくいこともあります。
配信後2〜4週間はデータを集める期間と考えて、焦って入札戦略を切り替えないことが大事です。
リスティング広告の運用代行、手数料10%
Google・Yahoo!・Microsoftの検索広告をまとめて運用し、キーワードと広告文を検索語句のデータで磨き続けます。手数料は広告費の10%です。
個人事業主・ひとり担当が少額運用でやってしまいがちな失敗
失敗1 KWを広げすぎる・絞りすぎる
少額予算で一番多い失敗は、KWの幅を見誤ることです。「もっとたくさんの人に見てほしい」とKWを広げすぎると、1件あたりの配信量が薄くなり、結局どのKWが効いているのか分からなくなります。
逆に「無駄な広告費を使いたくない」と絞りすぎると、そもそも表示される回数が少なすぎて、成果が出る前にデータ不足で判断を誤ることもあるんです。どちらも、KWの数と予算のバランスを見ながら調整していく必要があります。
失敗2 LPを作らず公式サイトのトップに流す
広告の受け皿を会社の公式サイトのトップページにしてしまうケースも多く見かけます。トップページは情報が多すぎて、検索してきた人が「自分が探していたものかどうか」を判断しづらいんです。
少額予算のうちは、クリック数自体が限られているからこそ、1クリックあたりの受け皿を最大限活かす必要があります。簡単なLP(ランディングページ)を1枚用意するだけでも、問い合わせ率が変わることがよくあります。
失敗3 コンバージョン計測をしていない
電話番号タップやフォーム送信のコンバージョン計測を設定せずに配信を始めてしまうケースも少なくありません。計測が無いと「広告が効いているのかどうか」が分からず、改善のしようがなくなってしまいます。
配信を始める前に、問い合わせフォームの送信や電話ボタンのタップをコンバージョンとして計測できる状態にしておきましょう。ここだけは後回しにしないことをおすすめします。
当社でも、似た課題に取り組んだことがあります。
当社の事例(受託先(BtoB))
課題:広告の成果が頭打ち
やったこと:LPを改修し、改修前後を統計的に検証
結果:主力キャンペーンのCVRが約4.2%→約9%に(統計的に有意)。CPAはほぼ半減
少額でも成果を出すための3つのコツ
ニッチなKWから始める
ビッグワードではなく、具体的な悩みやサービス名を含んだニッチなKWから始めるのが基本です。検索している人の数は少なくても、競合が少ない分クリック単価が安く、成約につながる確率も高い傾向があります。
例えば「○○修理」という大きなKWではなく、「○○市 ○○修理 即日」のように絞ることで、本当に今困っている人にだけ届けられるんです。
エリアを絞る
商圏が決まっている業種であれば、配信地域をその商圏だけに絞ることも効果的です。配信地域を広げすぎると、来店や対応ができない地域からの問い合わせが増えてしまい、せっかくのクリックが無駄になってしまいます。
地域を絞ることで同じ予算でもより濃い層に配信が集中するので、少額運用との相性は良いんです。
除外キーワードで無駄クリックを防ぐ
配信後の検索語句レポートを見て、明らかに関係のない検索語句が表示されていたら、除外キーワードに追加していきましょう。ただ、先回りで「求人」「転職」「DIY」といった語句を最初から大量に除外する必要はありません。
実際に無駄クリックが発生したことを確認してから除外する、という順番を守ることで、取れるはずの問い合わせを取り逃さずに済みます。
どのタイミングで予算を増やすべきか
増額の判断基準
配信を始めて2〜4週間ほど経ち、1件あたりの問い合わせ獲得にかかる費用(CPA)が見えてきたら、増額のタイミングを検討しましょう。CPAが、その問い合わせから生まれる売上や利益に対して無理のない範囲に収まっているかどうかが判断の軸になります。
「毎日予算の上限に達してしまって、もっと配信できるはずなのに表示が止まっている」という状態が続いているなら、増額を検討する良いサインです。
増やし方。急に増やさない
予算を増やす時は、一気に2倍、3倍にするのではなく、1.2〜1.5倍程度ずつ段階的に増やすことをおすすめします。予算を急に増やすと入札の挙動が不安定になりやすく、せっかく安定していたCPAが乱れてしまうことがあるんです。
増額後も1〜2週間は様子を見て、CPAが大きく崩れていないかを確認しながら、次の増額を判断していきましょう。
少額運用に向いている業種・向いていない業種
向いている業種の例
商圏が決まっている地域密着型のサービス業(修理・清掃・リフォームなど)や、検索意図がはっきりしているBtoBサービスは、少額予算との相性が良い傾向があります。検索している人の「今すぐ頼みたい」という温度感を、ニッチなKWで的確に捉えられるからです。
注意が必要な業種
一方で、医療・歯科・美容医療・エステ・士業・健康食品・不動産といった業種は、広告の表現に法律上の注意点があります。医療広告ガイドラインや景品表示法、薬機法、各士業の広告に関する規程などで、効果や実績の表現に制限がかかる場合があるんです。
こうした業種で広告を出す場合は、少額であっても出稿前に表現のチェックをしておくことをおすすめします。断定的な効果の表現や、誇張した実績の記載は避け、該当する業界の規程を確認しながら進めましょう。
まとめ
月10万円以下の予算でも、KWを絞り、LPを整え、計測をきちんと設定すれば、リスティング広告は十分に成果を出せます。大事なのは予算の大きさではなく、予算に合った設計をすることなんです。
最初の数週間はデータを集める期間と考えて、焦らず調整していきましょう。CPAが見えてきたら、段階的に予算を増やしていけば大丈夫です。
当社では、こうした少額予算からのリスティング広告運用の代行も行っています。手数料は10%(月額最低5万円・税別)です。自分で運用する時間が取れない、設定に不安があるという方は、一度相談してみるのも一つの選択肢です。
リスティング広告の運用代行、手数料10%
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